
提供:北日本放送
富山には全国の鉄道ファンに知られる有名な喫茶店があります。店の名は、「珈琲駅 ブルートレイン」。ニューヨーク・タイムズ紙「2025年に行くべき52か所」で選出された富山市の紹介記事にも登場します。
“乗り鉄”ならぬ“飲み鉄”とばかりに、コーヒーを味わいながら古きよき鉄道に想いを馳せることができる旅情あふれる喫茶店を紹介します。
鉄道がコンセプトの“喫茶駅”

富山市の護国神社近くにある老舗喫茶店「ブルートレイン」。1980年創業で、味のあるたたずまいやレトロな看板は昔懐かしい趣きです。


往年の寝台列車からとった店名や「珈琲駅」という冠からもわかる通り、店のコンセプトは「鉄道」。
というわけで、富山はもちろん、全国の鉄道ファンに知られた有名店なのです。
ジオラマが走る店内

店内はこんな感じ。SLや路面電車、貨物列車から、特急に新幹線と、新旧さまざまな鉄道模型の車両が飾られています。




さらに、店内のガラスケースの中にはレールが敷かれていて、鉄道模型が実際に走っているんです。

テーブル、座席もSLの客車風
「鉄道が大好き。旅ということが大好きなんです」こう語るのは、マスターの中村正陽さん。

模型だけではありません。マスターの趣味を色濃く反映しているのが、テーブル席。
高い背もたれと頑丈な木枠、重厚な布張りのソファに大きなガラス、ゆるくカーブした天井……実はこの座席、SLの客車をイメージして作られているのです。

車窓に見立てたガラスの向こうには鉄道のジオラマ。列車に揺られながら、目的地までの旅を楽しむような、ゆったりした旅情を感じることができます。


鉄道コンセプトだけではない! 8時間かけて水出しするまろやかなコーヒー

鉄道尽くしの空間には魅了されてしまいますが、昔ながらの喫茶店ということでコーヒーにもこだわりが。
ブルートレインのコーヒーはお湯ではなく冷たい水で抽出する「ダッチコーヒー(水出しコーヒー)」。苦みが少なく、まろやかな風味が楽しめます。
「コーヒーとして一番おいしい出し方だと思うんです。たいへん難しいし、時間もかかるんですが」(中村さん)

店内にあるのは、水出しのための大きな装置。じっくりと8時間もかけて、1滴ずつコーヒーを抽出しています。

相性がよいスイーツは、名物の「コーヒーチーズケーキ」です。

レアチーズケーキにお店のブレンドコーヒーを加えて作るぷるぷるのケーキ。
ふんわりとコーヒーが香る独特の風味が評判なんだそう。

鉄道旅の風情を感じながら、コーヒーとおいしいデザートでひと休み…。
プチ旅行気分を味わえて、気分転換にもぴったりの喫茶店です。
珈琲駅 ブルートレイン
- 住所
- 富山県富山市鹿島町1-9-8
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 火曜日
- 電話番号
- 076-423-3566
※この記事は、2023年9月28日に放送したKNBテレビ「いっちゃん☆KNB」をもとに、2023年10月14日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を再編集して転載したものです。